世界で獣医は考えた

"One Health"の実現のため国際保健の道を歩む獣医師の日々

典型的な官僚思考?

前々から思っていましたが、どうも新しい班長と考え方や性格が合わない感じです。

新しい班長は今年の1月からうちの課室に配属になったのですが、頻繁に途上国や他国を見下したような物言いをする、国際協力のプレイヤー(NGOやJICA)に敬意を払わないなど、ちょくちょく(私にとって)不愉快な発言があり、人の話を聞き流せない性格のせいかそれが地味にストレスになっています。

彼自身は国際協力にはもともと興味のない、経済とかあっちの方の人らしいのでそもそも国際保健とかどうでもいいのだと思われます。

今週から新入省員が配属になりました。今の職場で勤務を始めてから1年と1か月がたつのかと思うと感慨深いです。もうそろそろ今の職場に愛想が尽き始めているので転職を頑張りたい次第です。

 

 

初めての出張

 昨年の11月、私が受け持っていた案件の国際会議がヨーロッパとアフリカでそれぞれあったため出張に行ってきました~。こういうと大抵、ヨーロッパへの出張いいな~なんて言われますが、私からするとアフリカへの出張の方がよっぽどテンションが上がりました。先進国より途上国派です。

 私が受け持っている案件は、基本的に職場にとって“どうでもいい”案件なので出張準備や対処方針など、もろもろ一人でやってくださいの世界でした。出張準備は10月くらいから始めたのですが、10月はもろもろの仕事と出張準備とがもろ被りしてしまい、本当に忙しかったです。特に少し大きな仕事(新室長の鶴の一声で突如決まった)では決済をとるのに言葉通り建物を受けから下まで縦横無尽に駆け回り、知るわけもない予算のことを追求され、正規職員はサポートしてくれず、ほんの少し泣きました(笑)そんな中での出張準備だったので、本当に大変でした。

 出張はヨーロッパで一泊、アフリカで六泊の弾丸でした。ヨーロッパでは、現地領事館の領事に会議でスピーチをしていただくことになっていました。諸事情によりこのスピーチは直前での依頼となってしまって、当日もいろいろとドタバタしてしまったのですが、その日の会議の終わりに領事から「僕も日本を代表してスピーチをするというめったにできない貴重な経験をさせてもらえました、どうもありがとうございました」と一言いただき、その優しさに心が震えました。

 アフリカ大陸へは今回初めての上陸でした。私は途上国がもつ生命力あふれる活気強が、その後の発展の可能性を感じさせることから、とても好きです。今回の出張で訪れたアフリカは、アフリカ大陸の国のなかでもやや発展している国なので特に活気を感じました。今回、残念ながら都市部にしかいられませんでしたが、将来は地方にも行けるように頑張りたいと思います。あと、アフリカの日本大使館の職員の方々には大変よくしていただきました。地域的に出張者が少ないとのことで、お食事に誘っていただいたり職員の方のご自宅に招いていただいたり、今の職場に勤務してから初めてまともに個人として対応していただいたように感じます。

 総論としては、やっぱり外国はいいなぁ、というのが感想でした。はやく外国、特に途上国で働くことができるように頑張りたいと思います。

 

 

NGOとアドボカシーと私

気を抜くとあっとゆうまにブログの更新を忘れます。

どうにかして毎日文章を書く癖をつけたい。

 

一記事あたりにかける気合が大きすぎるのか、もう少し気楽に書いていきたいと思います~。

 

 

日本で国際協力に関わっているとだいたいNGOと交流を持つことになります。

NGOといえば大抵は実際に途上国に入り込んで最前線で支援を行うイメージがありますが、中にはアドボカシーを中心に活動しているNGOもあります。

アドボカシーとは主に、政府や国際機関に対し現地の声を届けるために働きかけることです。

 

欧米ではNGOの活動はそれなりに評価されていて、政府と協働で研究評価を行ったり、開発学を専攻する学生のあこがれの仕事だったりするのですが、日本では正直言ってピンキリです。これはやはり、日本ではまだまだ国際協力はボランティア精神にあふれる奇特な人が行うことで、学問や仕事として認められていない部分があるからかな、とも思います。比較的大規模な、テレビCMとか電車広告を打っているようなNGO団体であれば職員は欧米の大学院で開発学を修了していることが多いのですが、マイナーな団体になるほど職員の質も下がっていく印象です。

 

今の職場でもNGO団とはやり取りをするのですが、一つだけ、どうしても好きになれないアドボカシーを中心に行っているNGO団体があります。そこは代表の人が政界と強いコネクションを持っているため、上司含めた官僚はその人には強く出られないのが現状です(心なしか〇計とか、森〇とかを彷彿とさせます)。

その代表と話していると感じるのが、その人には確実に国際協力や開発学の基礎知識を持っていないというところです。お金を払ったり、物を寄付して現地の人からありがとう、と言われることに自己満足を感じるタイプの人らしく、それこそ数十年前にアフリカで行われたような毒になる国際協力を地で実施している人です。

 

私は正直、このNGO団体とは距離を置きたいところなのですが、残政治家と官僚の間にある大人の事情的な意味で念なことに業務上それは許されなさそうです。

上司の異動と方向転換

今週頭に大学院の後輩たちの修士論文発表会があり,今日はその打ち上げに行ってきます。自分の修士論文発表会からもう1年がたったのかと思うと,感慨深いのと共に時間のたつ早さに恐れおののいています。


 後輩の子たちはこれから3月末の卒業式まで完全フリー。学年の5~8割が外国人,残りもほとんどが外国で教育を受けた日本人なので卒業後は大部分が日本から飛び立っていきます。言語バリアが無い事をうらやましく思いつつも,私も早く外国で働けるよう,今は与えられたポジションで責務を果たしたいと思います。


 昨日(2018/2/1)に書いたこれまでにあったことを書いていこうと思います。

今日は上司の異動と方向転換。


昨年の夏場に入省してからお世話になっていた上司(課長級)が異動し,新しい上司が来ました。彼は異動元の時から私の所属先とやりとりをしていたこともあり,また保健のバックグラウンドを持つ人でもあることから異動当初からバリバリに働く人でした。印象的なのは,「国際保健」について前の上司とまったく考え方も,仕事方針も違うという所でした。

前の上司はとても国家公務員的(或いは私の働いている省庁特有の?)な「積極的受け身(actively passive)」の人でした。現時点で抱え込まなくても良いような案件は積極的に受け持たないように裁きましょう,というスタンスです。

 他方,今の上司はまさに「積極的能動(actively active)」の人で拾い上げられる案件は何でも積極的に拾っていこう,というスタンスです。そのため,私が受け持っている栄養案件についても積極的に取り上げられる機会が目に見えて増加しました。

栄養はもともと外部の人間に任せるような案件だったので,どちらかと言えばそこまで重要視されていなかったのですが,彼が来たことで一転主要案件の1つとなってしまいました。もともと許されている残業時間が40時間/月しかない中(言い換えればQOLが確保されたすばらしい環境),彼が異動してきてから目に見えて残業時間消化量が増えました。増えすぎて不可抗力にも拘わらず人事予算を司る庶務班長に嫌われるくらい増えました。統計的にも有意です(笑)。

組織はトップが変われば雰囲気が変わるといいますが,ここまで180度変わる例も珍しいのではと個人的には思っています。そのため,必然的に業務は忙しくなりましたが,そのおかげでいろいろな経験をさせてもらえる機会も増えたと思います。特に今の室長はことあるごとに,官公庁における物事の見方,考え方についてその都度指導してくれます。それまでは正直,私の立場は雑件にとりあえず対応する外部のお手伝いさん位の立ち位置だったのですが,新しい室長は構成員の一人として,教育・指導もしてくれているのだと感じます。

正直に言えば,新室長に対しては余計な仕事を増やしやがって,と思う瞬間もなきにしもあらずですが,その反面とてもフランクでにこやかに接してくれる彼への信頼感があるのも確かです。


計らずして受け持っている案件がちょっとだけ主要な案件になってしまいましたが,このチャンスを活かして自分の養分にしていきたいと思います。

 

 

 

time flies

気づいたら最後の記事から半年以上経過してました。

慣れない仕事で手一杯になっていて正直、ブログまで手が回りませんでした…。

 

とりあえずこの何もなかった期間にあったことを箇条書きにしたいと思います。

 

1 .上司の異動と方向性の大転換

2.NGOとアドボカシーと私

3.初めての出張(イタリア編)

4.初めての出張(アフリカ編)

5.修士論文と投稿

6.外国要人とイベント運営

7.契約延長を(しない方向で)真剣に考える

 

とにかくあっという間に終わっていった日々でした。

また個々の詳細はまたぼちぼち書いていきます。

よかったこと

 今の職場(中央省庁)に就職が決まったとき、お世話になった高校から大学院までの先生方に報告をしに行ったらそろって、あなたは公務員って柄じゃないから・・・、と心配された私ですが、実際に働いてみて三か月、やっぱり自分は公務員という柄ではないなぁと改めて実感しながら働いています。

 

 さて、そんな中でもやっぱりここで働けてよかったなぁとつくづく思うことがあります。それは情報へのアクセサビリティの良さです。もちろん、3月までいた東京大学も十分アクセサビリティはよかったです。でも今の職場での良さと比較すると方向性が違いました。

 東大の良さはあくまでも自分から情報を取得しに行った時のアクセサビリティの良さ、つまり学内ネットを利用することで読める学術論文の多さ(学校が複数の有料学術雑誌と年間契約を行っているため大抵が読める)ですとか、専門書の蔵書量とか、そういう利便性がものすごく高かったです。対して、現在の職場だと読める論文の数も限定されていますし、保健関係の専門書とかもほとんど無いような環境なのですが、何がすごいって、情報が外から勝手に入ってくるところがすごいのです。しかもその情報が最新の物であることはもちろん、国内の特定の人たちとしか共有されなかったりすることもざらなのです。

 先日には某国際機関で働く日本人職員(Dレベル)の講演会が職場で開かれました。これもやはり招待された人しか参加ができなかった物だったのですが、職員は事前に申し込みをすれば誰でも参加ができたので思わず参加をしてきました。3か月前だったら招待どころか、こうした講演会の開催自体知らずに日々を過ごしていたと思うので、つくづく今の私は恵まれていると思いました。

 Opportunity という便利な英単語があります。直訳すると”機会”と言う意味ですが、あまり日本語で機会という言葉を使わないように思います(使ったとしても「機会があればまた~」のような定型文)。しかし英語では皆さんもご存じのとおり、There are lot of opporunities in a big cityなどと言ってしばしば使います。この一文も簡単に日本語に訳せますがなかなかニュアンスを伝えるのが難しいと私は前々から思っていました。ですが今の職場に対する私個人の思いはこの言葉を使ったI luckly have so many opportunities at my work.に凝縮されていると思います。

最新情報をいち早く知る「機会」、想像もつかないような人と出会える「機会」、国際保健に関係する実務を積める「機会」

 これらの機会は他のところでは経験ができなかった機会だと思います。私は大学院を卒業して働くということに関して何も知らない状態で今の職場に来ました。そんな中でこうした様々な機会に触れさせてもらえたことは何事にも代えがたい経験になったと思います。早くて来年、遅くとも2019年には契約の都合上、私は去らなければなりません。しかし、それまでに経験させてもらえた様々な機会は次のキャリアステージでも大いに役立つはずです。このことを胸にとどめてこれからも頑張っていきたいと思います。

さよならまたこんど

私は現在、いわゆる中央省庁と呼ばれるところで国際保健に関係するポストについています。東大院から中央省庁という流れなので、はじめましての人にはとんでもないエリートだと勘違いされがちですが、しょせんは非正規雇用(でもさすがというか、パッと見ものすごいような肩書きをもらっています笑)です、2年後には再び就活をしなければなりません。それでも、今後国際協力の現場でキャリアを形成していくことを考えるとこの政策に携われる2年は何事にも代えがたい2年であると思っています。

 

 ところで、この職場に来てすでに3か月ほどですが、やはり独特な世界であることもあってか、不思議だなぁと思う習慣も数多くあります。聞くと、私が働いている所は他の省庁と比べても独自の習慣が多いとか、多くないとか。その一つが、不定期な異動です。

 公務員や銀行員は大体2~3年に一回異動をすることはすでに知られていることかと思いますが、大抵は4~5月が異動シーズンで、それ以外の月に異動があることはまれかとおもわれます。しかし、私のいる省では比較的年中異動があるのが普通です。先日も、私の面接をしてくださった恩人ともいえるような上司が他の部署へ異動していきました。

 私なんかは異動を知ってしんみりとしてしまったのですが、同僚の方々は淡々と受け止めていて、ある種の異動慣れのようなものを感じることとなりました(上司のために言っておきますが、彼は省内では人格者で有名な方で、彼と働いたことがある職員は口をそろえていい人だから安心して働けると言う人です!)

 

思えば公務員からしてみたらこの頻度での異動は当たり前のことで、自分たちもいずれかは他に異動する身である、というドライな感情を抱えているのでしょう。昨日国際協力関係の仕事をしていた人が次の日は広報をやる、なんて鞍替えも当たり前なのかもしれません。

 いま私と同じ課で働いている、いわゆる正規職員の人たちも2年後には全員入れ替わっていると考えるととても不思議な気分です。私なんかは大変不器用な人間なので、そんな突然頭を切り替えられない自信があるのですが、やはり国家公務員は切り替えの早い、頭のいい人が多いんだろうなと感じた次第です。

 

この世界にきてはや3か月いま少しずつ慣れていっている所ですが、おそらくこの2年の間にすべてを理解することはできなんだろう、なんて思ったりしながら日々頑張っていきたいと思います。