世界で獣医は考えた

"One Health"の実現のため国際保健の道を歩む獣医師の日々

One Health One World

No one left behind


よかったこと

 今の職場(中央省庁)に就職が決まったとき、お世話になった高校から大学院までの先生方に報告をしに行ったらそろって、あなたは公務員って柄じゃないから・・・、と心配された私ですが、実際に働いてみて三か月、やっぱり自分は公務員という柄ではないなぁと改めて実感しながら働いています。

 

 さて、そんな中でもやっぱりここで働けてよかったなぁとつくづく思うことがあります。それは情報へのアクセサビリティの良さです。もちろん、3月までいた東京大学も十分アクセサビリティはよかったです。でも今の職場での良さと比較すると方向性が違いました。

 東大の良さはあくまでも自分から情報を取得しに行った時のアクセサビリティの良さ、つまり学内ネットを利用することで読める学術論文の多さ(学校が複数の有料学術雑誌と年間契約を行っているため大抵が読める)ですとか、専門書の蔵書量とか、そういう利便性がものすごく高かったです。対して、現在の職場だと読める論文の数も限定されていますし、保健関係の専門書とかもほとんど無いような環境なのですが、何がすごいって、情報が外から勝手に入ってくるところがすごいのです。しかもその情報が最新の物であることはもちろん、国内の特定の人たちとしか共有されなかったりすることもざらなのです。

 先日には某国際機関で働く日本人職員(Dレベル)の講演会が職場で開かれました。これもやはり招待された人しか参加ができなかった物だったのですが、職員は事前に申し込みをすれば誰でも参加ができたので思わず参加をしてきました。3か月前だったら招待どころか、こうした講演会の開催自体知らずに日々を過ごしていたと思うので、つくづく今の私は恵まれていると思いました。

 Opportunity という便利な英単語があります。直訳すると”機会”と言う意味ですが、あまり日本語で機会という言葉を使わないように思います(使ったとしても「機会があればまた~」のような定型文)。しかし英語では皆さんもご存じのとおり、There are lot of opporunities in a big cityなどと言ってしばしば使います。この一文も簡単に日本語に訳せますがなかなかニュアンスを伝えるのが難しいと私は前々から思っていました。ですが今の職場に対する私個人の思いはこの言葉を使ったI luckly have so many opportunities at my worke.に凝縮されていると思います。

最新情報をいち早く知る「機会」、想像もつかないような人と出会える「機会」、国際保健に関係する実務を積める「機会」

 これらの機会は他のところでは経験ができなかった機会だと思います。私は大学院を卒業して働くということに関して何も知らない状態で今の職場に来ました。そんな中でこうした様々な機会に触れさせてもらえたことは何事にも代えがたい経験になったと思います。早くて来年、遅くとも2019年には契約の都合上、私は去らなければなりません。しかし、それまでに経験させてもらえた様々な機会は次のキャリアステージでも大いに役立つはずです。このことを胸にとどめてこれからも頑張っていきたいと思います。